筋肉とmTORの関係性の説明と筋肥大に重要な役割について
- 2018.10.31
- その他

みなさん!こんにちは!
前回の記事は「水分」についての内容でしたが、水分の
重要性を理解していただけましたか?
リンクを貼り付けておきますので、まだ見ていない方は
参考程度でも良いので、見ていただければと思います!
http://fitnessbodylife.net/2018/10/28/post-2265/
⇧クリック⇧
さて、今回のテーマは「mTOR」についてです!
mTORという物質が筋肥大に重要とされています!
その鍵を握る理由についてお話をしていきましょう!
mTORとは、酵母からヒトまで保存されたセリン/ス
レオニンキナーゼであり、増殖因子・インスリン・栄養
素・酸素など細胞の内外からのさまざまなシグナルを感
知してタンパク質や脂質の合成など同化代謝を促進して
オートファジーなどの異化代謝を抑制することにより細
胞の増殖を促進するものをいいます。
簡単に説明すると、栄養を感知してタンパク質の合成を
促進させるスイッチのON・OFFようなものです!!!
mTORはタンパク質キナーゼの一種で筋肉を動かすエ
ネルギーであるATP(アデノシン三リン酸)からリン酸
を受取り、活性化することで、できるタンパク質です!
活性化するとその周辺のも化学反応を誘発し、その結果
タンパク質の合成が高まることに繋がります。
筋トレ⇨ ATPからリン酸受取り⇨ mTOR活性化⇨タンパク質合成の強化の一連の流れをmTOR伝達系と呼び筋肥大に最も重要と考えられています!
mTORの働きが抑制される理由
①エネルギーの枯渇
筋肉や肝臓に蓄えられているグリコーゲンは蓄えられる
前は、グルコースの状態で運ばれてきますが、このグル
コースが欠乏することで細胞内のATPが減少してしま
いmTORの活性レベルが低下して筋肉を分解してエネ
ルギーを使うという方向になり、要はカタボリックの状
態に陥ることに繋がります。
②低酸素状態
血中の酸素濃度が下がってくると細胞はタンパク質合成
を停止状態になることからmTORの活性レベルも低下
するとされています。
③酸化によるストレス
トレーニングをしていると、疲労の蓄積により乳酸が溜
まり、身体が酸化し活性酵素増えていき細胞が酸化して
いきます。体の抗酸化状態をある一定に保つ必要がある
ので、抗酸化作用のあるサプリメントを活用するのも一
つの方法なのかと思います。
④高温によるストレス
人間の体温は上昇することにより免疫力が下がると同時
にmTORの活性レベルも下がります。
トレーニング中は物理的エネルギーや熱エネルギーによ
って体温は上昇するので、体温をなるべく上げないよう
に対策しないといけません。
それでは、タンパク質合成のスイッチの役割であるmT
ORを活性化する要因にはどうすれば良いのでしょう?
mTORを活性化させる方法とは?
①アミノ酸の摂取
BCAA(分岐アミノ)の摂取で活性レベルが上がると
されて、体内のロイシンの濃度にとても敏感に反応する
ようなのです。
ロイシンとは必須アミノ酸の一種であり、BCAAの一
種でもあるとても重要なアミノ酸です。
既にサプリメントとして摂取している人も多いと思いま
すが、mTORはこのロイシンが体内にたくさん存在し
ていると「筋肉合成のための準備が出来ている!」と判
断し、そうすることで自らの力を最大限に発揮してくれ
るというわけなのです。
逆にロイシンが不足しているとmTORはなかなか筋肉
を合成する反応を起こしてはくれないので、ロイシンを
常に高いレベルでキープしておくことは筋肉が合成され
ているタイミングを増やすためにとても重要です!!!
BCAAについては⇦こちらをクリック👈
②インスリンの分泌
トレーニングによってIGF-1と呼ばれる成長因子が分泌
され、IGF-1はmTORを活性化して筋タンパクを合成
して筋肉を増やそうと働く作用があります。
特に、強力な作用を誇るのがインスリンという事です!
適切な食事をすることにより、大量のインスリンが分泌
されることで、mTORを強く刺激して活性化すること
に繋がるとされています。
しかし、インスリンにはメリットとデメリットがあるの
で、うまく利用しないと体脂肪の増加を招いてしまいま
すので気をつけないといけません。
インスリンの詳しい内容は、別の記事にありますのでそ
ちらを参考にしていただければと思います。
筋肥大とインスリンの関係性⇦クリック👈
○補足○
筋タンパク質を高める為に重要になるのが、mTORと
いう酵素で、筋タンパク質の合成や分解のシグナル伝達
を制御し筋肥大に重要な役割があります。
筋タンパク質の、合成作用を高めるためポイントとして
『トレーニング』と『食事』が重要になります。
筋トレをすることにより
・ホスファチジン酸(PA)
・インスリン様成長因子(IGFー1)
上記を通じてmTORを活性化されるということです。
食事で摂取された炭水化物はインスリンの分泌を促しタ
ンパク質は必須アミノ酸としてmTORを活性化する!
mTORの話をしたので、ついでに筋肉とアルコールに
ついて少しだけお話をしていていこうかと思います!!
詳しくは⇩こちらをクリック⇩
http://fitnessbodylife.net/2018/03/08/post-1241/
筋トレ後にアルコールを摂取した場合、筋タンパク質の
調整因子 であるmTORの活動を減弱するとされる……
ここからの内容は長くなるので上記のURLからページ
で詳しい内容があるのでそちらをご覧くださいませ!!
●まとめ●
mTORとは、筋肥大に重要な役割があるということ!
役割としては、栄養を感知してタンパク質の合成を促進
させるスイッチで、アミノ酸(特にロイシン)の摂取や
インスリンの分泌によってmTORは活性化される。
活性化されるということは、筋タンパクが合成されると
いうことで結果、筋肥大に繋がるということです。
注意しないといけない点が、エネルギーを枯渇させない
事と、低酸素状態にならない事と、疲労を溜め過ぎない
事と、体温の上昇やトレーニング環境に気をつける。
こういったストレスや環境は、mTORの活性レベルを
低下してしまうので、避けましょう。
-
前の記事
筋肉と水分との関係性と筋トレ愛好者が必要とする水分量について 2018.10.28
-
次の記事
タンパク質の吸収出来る量とタンパク質による体への影響について 2018.11.03